C級コーチ養成講習会の概要
1.目的・位置づけ
(実施要項では...)
 全国各地でスポーツ活動を実施しているチーム、クラブやグループを対象に、バドミントン競技における都道府県 レベルでの基礎的・専門的なスポーツ技術の指導を行うと共に、クラブ・グループ等活動と組織の育成・指導に当たる者の養成を目的とし、スポーツ指導者資格の公的知識を得るために、文部科学大臣認定「スポーツ指導者の知識・技能審査事業/競技能力向上指導者・初級養成講習会」として実施する。
(具体的には...)
 今後、日本のスポーツ活動の主体が学校・企業から地域社会へと移行していく中で、活動の中核を担う指導者を育成し公的な資格として認定するという趣旨があります。これにより、ジュニア期からの一貫指導も行いやすくなると考えられます。また具体的な例では、全中やインターハイにおいて、当該校の教職員以外の指導者がベンチに入れるようになることなども考えられます。
(資格取得者数は?)
 平成14年7月現在、バドミントン競技ではA級コーチはゼロ名、B級コーチは数名、C級コーチは数十名とのことです。
【関連ページ】
 日本バドミントン協会(メニューの協会組織・指導者育成より)
 日本スポーツ協会のスポーツ指導者育成事業

※C級コーチは、現在「コーチ3」に改称されています。

2.カリキュラム
 研修は、4回の集合研修と通信講習で構成されています。
 ・前期共通科目講習会(5日間)-----陸上、水泳、サッカー、テニスなど33競技の指導者を対象に実施。前期・後期ともに
                       6会場(期間)から選択できる。今年度はテニスの松岡修三さんも参加しているとの噂
                       です。
 ・後期共通科目講習会(5日間)-----同上。
 ・前期専門科目講習会(4日間)-----バドミントン競技に関する専門的な内容。今年度の受講者は全員同じ日程で受講。
 ・後期専門科目講習会(4日間)-----同上。
 ・通信講習会
 日本体育協会の実施要項によれば、通信講習も含めて共通科目150時間、専門科目350時間の計500時間となっています。

 全課程修了後(平成15年4月)に、合格者には「修了証明書」が送付されますが、不合格(保留)者は合格するまで再試験を受け続けることになります。4年以内に全科目を修了(合格)しなければ、「一から出直し」です。

3.平成14年度の受講者
 バドミントン競技は全国で21名。北は岩手県から西は広島県までの、ジュニア、中学、高校、大学、実業団などで実際に指導を行っている精鋭(一球入魂YASUを除く)が集まっています。
 年齢は20歳代前半から50歳代で、女性は21名中3名です。都道府県別では、大阪府7名、神奈川県4名、埼玉県3名と3府県で全体の3分の2を占めており、多少偏りがあるようです。また、今回は筑波大学出身の方が多く参加されています。
日本リーグの現役男子選手兼コーチ、日本リーグ女子トップチームのコーチ、インターハイ優勝経験校の監督、バドミントンマガジンの連載記事を執筆しているジュニアコーチなども参加しています。

4.費用
 各自負担費用は次のとおりです。
 ・共通科目受講料 18,900円
 ・専門科目受講料 10,500円
 ・交通・宿泊費   全額実費負担